2024/10/01
最新版！沖縄県の平均給与と職種別の給与比較・高給与の仕事に就く方法も解説
沖縄での就職を考える際、「平均給与は高い？安い？」「働きたい職種の給与はどれくらい？」など、給与に関する悩みを持つ人も多いでしょう。今回は、沖縄県の平均給与と職種別の給与比較、高給与の仕事に就く方法についても詳しく解説します。また、沖縄で働くのに向いている人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【最新版】沖縄県の平均給与
就職・転職を考える際、その地域の給与水準や職種別の給与を確認しておくことは重要です。ここでは、沖縄県全体の平均給与と職種別の平均給与を紹介します。
沖縄県の平均給与は月給約19万円
2024年、沖縄に特化した求人サイト「Agre」が実施した「募集時賃⾦の調査」によると、沖縄県の平均給与は月給194,462円でした。年収に換算する約230万円です。
また、3ヵ月分の賞与がある場合の年収は約290万円です。
職種別で見る沖縄県の平均給与
以下は職種別にまとめた平均給与です。
参考資料：求人おきなわ「平均賃金データ2024」
職種 平均月給 職種例 IT・WEB関連 188,922円
- エンジニア・プログラマー(システム・WEB・ネットワークetc.)
- WEBデザイン・コーダー
- 保守・運用・監視
コールセンター関連 199,311円
- コールセンター受信(テクニカル・ノンテクニカル)
- ユーザーサポート
- カスタマー担当
医療・福祉・介護・保育関連 198,298円
- 正看護師・准看護師
- 介護福祉士
- 歯科衛生士
教育関連 197,782円
- スポーツインストラクター
- 学習塾講師・家庭教師
- 自動車教習所 指導員
事務・オフィスワーク関連 178,378円
- 一般事務
- 営業事務
- CADオペレーター
営業関連 206,162円
- 営業(新規開拓・企画・ルート)
- インサイドセールス
- セールスプロモーション
販売・サービス関連 186,800円
- アパレル・ファッション・雑貨系ショップ
- 食品スーパー・ドラッグストア
- 量販店(DIY・家電・家具・サービスetc.)
理容美容関連 192,553円
- スタイリスト・技術者(理美容師)
- エステ・美容マッサージ・リラクゼーション・美容部員
- ネイリスト・アイリスト・まつげエクステ
ホテル・観光関連 194,989円
- ホテルフロント・ベル
- ホテルレストラン ホール
- レンタカースタッフ
飲食関連 208,043円
- デリバリースタッフ
- (レストラン・喫茶店・焼肉店・施設など)ホール・キッチン
- 食品製造加工(生鮮食品・パン・惣菜・麺類・小売店販売用弁当etc.)
ドライバー関連 190,903円
- タクシー・バス運転手
- 大型運転手(トラック・ダンプ・牽引・トレーラー・ミキサーetc.)
- 配送・配達運転手(中型以下トラック・ミキサーetc.)
現場・技術・作業関連 190,697円
- 自動車整備・修理(資格者・無資格者)
- 電気工事士・家電修理
- 工場製造・機械オペレーター(電気系・機械部品・製造・クリニーニングetc.)
- 農業・牧畜・水産
建設関連 216,575円
- 鳶職
- 大工(内部・外部)・解体・打設の建設士
- 建築士(設計・製図)
職種別の平均給与で一番高収入な職種は、建設関連の月給216,575円です。次いで、飲食関連の月給208,043円、営業関連の206,162円でした。
全国の平均給与はどのくらい？
平均給与は地域によって大きく差があるため、就職・転職前によく確認しておく必要があります。ここでは、沖縄の給与水準は全国と比べてどうなのか、詳しく見ていきましょう。
全国の平均給与は月給約38万円
国税庁が実施した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、全国の平均年収は458万円でした。月収に換算すると約38万円が全国の平均月収額です。
この調査結果からわかるように、沖縄の平均給与は全国平均と2倍の差があり、全国の平均給与より低めの水準であるといえます。
雇用形態別の平均年収
同じく「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は523万円、非正規雇用は201万円でした。月収に換算した場合、正社員は約43万円、非正規雇用は約16万円です。
また、同様のデータから過去5年分の平均給与をまとめました。
| 年度 | 正社員の平均年収 | 非正規雇用の平均年収 |
|---|---|---|
| 平成29年 | 499万円 | 176万円 |
| 平成30年 | 507万円 | 178万円 |
| 令和元年 | 508万円 | 175万円 |
| 令和2年 | 502万円 | 176万円 |
| 令和3年 | 516万円 | 195万円 |
年代別の平均年収
年代別の平均年収は以下のとおりです。
参考資料：国税庁 「令和4年分 民間給与実態統計調査」
年齢 男性 女性 平均年収 20〜24歳 291万円 253万円 273万円 25〜29歳 420万円 349万円 389万円 30〜34歳 485万円 338万円 425万円 35〜39歳 549万円 333万円 462万円 40〜44歳 602万円 335万円 491万円 45〜49歳 643万円 346万円 521万円 50〜54歳 684万円 340万円 537万円 55〜59歳 702万円 329万円 546万円 60〜64歳 569万円 267万円 441万円 65〜69歳 428万円 227万円 342万円 70歳〜 367万円 211万円 298万円
上記の調査結果によると、50代までは年齢が上がるにつれて平均年収も高くなっています。しかし、50代以降からは徐々に年収が下がっていき、70代には20代の年収以下になっていくことがわかります。
また、男性の年収は年齢によって上下差が大きいのに対して、女性の年収は年齢による上下差が小さい傾向です。
男女別の平均年収
男女別の平均年収は以下のとおりです。
参考資料：国税庁 「令和4年分 民間給与実態統計調査」
性別 平均年収 男性 563万円 女性 314万円
男性と女性の平均年収には200万円以上の差があることがわかります。
しかし、厚生労働省が発表した「令和4年の働く女性の状況」によると、令和3年の女性労働者人口は3,080万人でしたが、令和4年は3,096万人という結果でした。1年で16万人増加していることがわかります。このことから、今後も女性労働者の人口は増加すると見込めるため、女性の平均年収にも変化が生じる可能性が高いといえます。
沖縄の平均給与が全国平均より低い理由
沖縄は観光名所も多く、日本を問わず世界中から観光客が訪れる場所ですが、なぜ全国平均より給与が低い傾向なのでしょうか？
沖縄の平均給与が全国平均より低い理由には、以下のようなものが挙げられます。
中小企業の割合が多い
沖縄県中小企業支援課が発表した「令和５年７月 県内の経済情勢等について」によると、県内事業者の99.9%が中小企業だということがわかりました。さらに、沖縄県企画部統計課が発表した「令和３年経済センサス‐活動調査 調査結果（確報）沖縄県の概要」では、個人経営が全体の46.3%、法人が52.2%、法人ではない団体が1.5%という調査結果が出ています。
このことから、沖縄は大企業の割合が極端に少なく、観光やサービス業をはじめとした中小企業が経済の中心になっているため、平均給与が低い傾向にあるといえます。
非正規雇用の比率が高い
非正規雇用率の高さも沖縄の平均給与が低い理由の1つです。沖縄県企画部統計課が発表した「労働調査 令和5年平均」によると、非正規雇用の割合は40.2%でした。これは、全国平均の37%より3%以上も高い数字で、約半数近い割合の人が非正規雇用で働いていることがわかります。
つまり、沖縄には給与が上がりにくい傾向である非正規雇用の労働者が多く、これが沖縄の所得水準が上がらない大きな要因になっていると考えられます。
産業構造の主体がサービス業
2023年、内閣府沖縄総合事務局が発表した「沖縄県経済の概要」によると、沖縄の第3次産業(サービス業)の割合は全体の85%を占めていました。
一見、サービス業がたくさんあるので稼げるのでは？と考える人も多いですが、実情は異なります。サービス業は季節の影響を受けやすく、製造業に比べて生産性や付加価値が低くなる傾向があります。また、為替や世界動向などの影響も受けやすいため、安定した利益を出しくい特徴があります。
しかし、仕事の探し方によっては沖縄でも高給与な仕事に就くこともできます。次項では、沖縄で高給与の仕事に就く方法について詳しく解説します。
沖縄で高給与の仕事に就く方法
沖縄の平均給与が低くても、高給与の仕事に就ける方法があります。次の3つの方法を参考にしてみましょう。
県外からUターン就職する
Uターン就職は、県外の企業で培った専門知識や技術を地元に還元できるため、地元企業や新興業界から高く評価される傾向があります。外部での経験を持つ人材は、その専門性や経験を地元市場での競争力に活かすことができるためです。このような背景から、結果的に高給与の仕事に就くチャンスが広がります。
また、厚生労働省が実施した「人口移動調査」によると、進学や就職で県外に移住後、沖縄に帰ってくる人の割合は約70.9%だとわかりました。さらに、「第３回 関係人口の意識調査 2023」の調査結果では、沖縄出身者の46.6%に移住意欲があるという結果が出ています。つまり、沖縄はUターン就職する人の割合が多いということを示しています。
英語力を身につける
沖縄で高給与の仕事に就きたい人は英語力を身につけましょう。一般的に英語力がある人材は高く評価される傾向があり、給与水準が高いためです。特に、沖縄は観光・サービス業が盛んな地域なので、外国人観光客に英語を使う機会が多く、英語力がある人材は重宝されます。
さらに、沖縄には米軍基地があるため、英語力があると基地内で就職できる可能性があり、職種や給与、職場環境など仕事の選択肢が広がります。
沖縄県最大級の求人サイトで仕事を見つける
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沖縄で働くのに向いている人の特徴
沖縄で働くのに向いている人には、以下のような特徴が挙げられます。
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観光・サービス業が好きな人
沖縄は観光・サービス業が盛んな地域です。そのため、ホテルや民泊などの宿泊施設や飲食店、物産店などの求人が多くなっています。つまり、人と接することが好きな人や得意な人は沖縄で働くのに向いているでしょう。特に、宿泊施設や飲食店は観光シーズンになると、人手不足になることもあるため、経験者であれば優遇される可能性があります。
また、県外でより専門的なスキルを学んだ人は、高収入なポジションで働ける可能性があります。沖縄で働くのが初めての人も積極的に挑戦しましょう。
都会より落ち着いた環境で働きたい人
沖縄は自然に囲まれた場所で、都会の喧騒から離れた環境で働けます。都会で働く人の多くは、満員電車での通勤や混み合うオフィス街で働くことにストレスを感じています。しかし、沖縄で働けばそのような環境から離れることができ、ストレスも減らせるでしょう。
さらに、沖縄の人は穏やかで明るい性格の人が多いことから、人間関係の悩みやストレスを感じることも少ないという声もあります。
収入以外の価値も重視する人
沖縄は自然が多く、都会より地域交流も盛んです。そのため、自然や人との触れ合いなど、収入以外での付加価値を重視する人は沖縄で働くのに向いています。
また、沖縄は日本列島の他地域と比べて温暖な気候であり、風土や歴史なども他の地域と異なるので、沖縄特有の環境が好きな人にも向いています。
このことから、働きながら生活も充実させたい人に、沖縄就職はぴったりな環境といえます。
沖縄の平均給与が低くても、高給与の仕事に就けるチャンスはある
沖縄の平均給与は全国平均より低い傾向にありますが、仕事の探し方次第で高給与の仕事に就けることもあります。また、沖縄は観光・サービス業が盛んなことから、同じ業界での就業経験がある人は沖縄での就職・Uターン就職で有利になる可能性が高いでしょう。
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