2024/11/01
【一覧】観光業の種類や仕事内容とは?必要スキルや魅力についても解説
観光業での仕事に興味があるけど、「どんな仕事があるのか」「英語力はどのくらい必要?」「活かせるスキルはある?」など、気になる方も多いでしょう。そこで今回は、観光業の種類・特徴や必要スキルなどを詳しく解説します。観光業に向いている人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
観光業の仕事の種類
観光業の仕事は、大きく以下のように分けられます。1つずつ詳しく解説していきます。
- ・旅行会社系
- ・空港・航空系
- ・交通機関・ホテル系
旅行会社系:国内・国外で仕事ができる
旅行会社は主に、お客様に合わせた国内外の旅行のプランニングやツアーの案内を行います。お客様それぞれの要望に沿ったプラン作りだけではなく、会社や学校など団体旅行にも対応する法人営業もあります。お客様の代わりに、海外の旅行会社やレストランなどとのやり取りを行う機会もあり、場合によっては英語を使用したり、海外駐在になる可能性もあります。知識・語学力両者を求められることが多いでしょう。
空港・航空系:語学力が必要
空港・航空の職業は、大きく分けて飛行機に携わる仕事(パイロットや航空整備士、キャビンアテンダントなど)と、空港内で行う仕事(グランドスタッフや空港内案内サービスなど)の2種類があります。国内外の旅行客が訪れるため、毎日世界中の人と接することができるのは魅力といえるでしょう。キャビンアテンダントやグランドスタッフは外国の方を相手にする機会も多いため、さまざまな語学を活かした接客ができます。
交通機関・ホテル系:お客様との距離が近い
交通機関・ホテルでの職業は、直接サービスを行えるため、接客を行ったお客様の反応を間近でみられる仕事です。交通機関・ホテルで働くために、その地域の観光情報や知識が必要になる場合もあります。たとえば、観光タクシーの場合は、現地の情報を尋ねられることがあります。ホテルでも近くの観光スポットなどを聞かれることがあり、現地の観光情報に強くなる必要があるでしょう。
観光業の仕事一覧
観光に関する仕事には、例えば以下のようなものが挙げられます。1つずつ詳しく解説していきます。
- ・ツアーガイド/ツアーコンダクター
- ・ツアープランナー
- ・ホテルコンシェルジュ
- ・フロントスタッフ
- ・カウンターセールス
- ・キャビンアテンダント
- ・グランドスタッフ
- ・ランドオペレーター
- ・日本政府観光局(JNTO)職員
ツアーガイド/ツアーコンダクター
ツアーガイドやツアーコンダクターは、主に旅行者に現地の魅力や歴史を説明し、案内を行う仕事です。参加者全員に気を配り、臨機応変な対応が求められます。ツアーによっては長時間のものもあり、体力に自信がある人にはおすすめです。また、観光地の魅力を伝える仕事なので、旅行が好きな人にもマッチしやすい職業でしょう。
ツアープランナー
ツアープランナーは、旅行のプランを計画し、手配を行う仕事です。お客様の目的に合わせたプランを作成したり、目的地や移動時間などすべての工程がセットのパッケージを作成したりします。基本的にはオフィスなどで働くことが多いですが、お客様の声を直接聞くためツアーにスタッフとして参加することもあります。もちろん豊富な知識が必要ですが、旅行を計画するのが好きな人にぴったりな仕事でしょう。
ホテルコンシェルジュ
ホテルコンシェルジュはホテルに滞在中のお客様のご要望に応え、充実した滞在を叶える仕事です。たとえば、ホテル周辺の観光案内やタクシーの手配、レストランの予約などをお客様の代わりに行います。難しいリクエストにも答えられるよう、他業界のプロに相談するなど、人とのつながりも大切です。また、高級ホテルではワインやグルメ、文化など、専門的な知識を持つコンシェルジュもいます。さらに、近年では海外から来るお客様を対応する機会も多いため、語学力が求められます。
フロントスタッフ
フロントスタッフは、ホテルのフロントでお客様対応を行う仕事です。宿泊者のチェックインやチェックアウト時の予約管理や案内、会計を行います。ホテルに来たお客様と最初に接する役割なので、ホテルの印象を決めるともいわれ、人間力が求められます。また、ホテルの各部署との連携も必要なポジションのため、人と接する仕事が好きな人におすすめです。
ランドオペレーター
ランドオペレーターは、主に旅行会社から依頼を受け、電車やバスの手配からホテル、レストランの予約まで旅行手配サービス業の1つです。海外旅行の場合、日本人が海外旅行をするために必要な手配や、訪日外国人は日本へ旅行をするときに必要な手配を行うため、基本的に語学力が必須となります。語学力を活用しながら、現地情報のエキスパートになれる仕事といえるでしょう。
カウンターセールス
カウンターセールスは、広告物などを見て旅行会社の窓口に来るお客様の要望を聞き、旅行案内を行う仕事です。商品・サービスの説明や購入するときの懸念点の解消、手続きの案内などが主な業務内容です。国内旅行や海外旅行、また電車や飛行機のチケットなどさまざまな商品を取り扱います。店舗に来たお客様と直接話す仕事のため、コミュニケーション能力に自信のある人や、観光業の中でもコミュニケーションを中心に働きたい人におすすめです。
キャビンアテンダント
キャビンアテンダントは、フライト中のお客様に快適に過ごしてもらうと同時に、安全を守る仕事でもあります。機内食の配布や免税品の販売などの機内サービスから、急病人などの救急処置や悪天候時の飛行機の安全保安など業務は多岐に渡ります。機内でトラブルが起こった際には、落ち着いて迅速に対応できる能力が求められます。また、国内だけでなく海外のお客様も対応するため、英語力が必要な場面が多くあります。さらに、国際線では長時間のフライトでの立ち仕事や、時差も生じるため体力も必要になる仕事です。
グランドスタッフ
グランドスタッフは、搭乗者の接客業務を行う仕事です。主に、チェックインカウンターでの荷物のお預かりや、搭乗手続きなどの案内を行います。1分1秒も遅らせることなく、飛行機を安全に出発させることを目標に、空港内で起こることやお客様が困っていることに対して迅速に対応を行う必要があります。不規則なシフトになることがあったり、勤務中は空港内を走り回ることもあるため、体力に自信がある人に向いている仕事といえるでしょう。
日本政府観光局(JNTO)職員
日本国政府観光局(JNTO)は、日本の魅力を世界に発信し、訪日外国人旅行客を誘致するための政府機関です。世界各国に海外の観光宣伝事務所を設置し、現地の外国人に日本の魅力を海外に伝えるプロモーションやマーケティングなどを行っています。メディアの取材やSNSなどさまざまな媒体を通して、旅行者に役立つ実用的な情報の発信やデジタルマーケティングなどを実施します。主に海外の人を相手にするため、語学力は必須となるポジションです。
観光業の仕事の魅力・やりがい
観光業の仕事のやりがいの大きな1つは、お客様に喜んでもらえた時や感謝された時など、直接反応をいただけることでしょう。また、お客様以外にも多くの人と関わる仕事なので新たな発見や知識を身につけられ、自己成長にもつながります。さらに、好きな観光地や地域に関われることで、仕事へのモチベーションが高い状態で働ける人も多いでしょう。
観光地に住んで働く場合は、オフの日に自然を楽しみながら、働く地域の知識が身につけられます。観光地に住んで働く方法の1つとして「リゾートバイト」があります。
リゾートバイトでは、全国の観光地に住み込みで働けるたけでなく、新しい出会いや現地ならではの体験を楽しめるのが魅力です。
観光業に向いている人の特徴
観光業で働くことに向いている人には、たとえば以下のような特徴があります。
- ・語学力を活かしたい人
- ・人と関わるのが好きな人
- ・好奇心が旺盛な人
語学力を活かしたい人
語学スキルを有している人は、観光業のなかでも活躍できる場が増えます。近年では、英語以外の語学を学んでいる人も活躍の場が多くなっています。たとえば、海外のお客様とのコミュニケーションはもちろん、海外のホテルやレストランなど、企業とのやりとりを行う場面も多くあります。そのため、外国語でのコミュニケーションに自信がある人、語学を活かした仕事がしたい人に観光業は向いているといえるでしょう。
人と関わるのが好きな人
好奇心が旺盛な人
好奇心が旺盛な人も、観光業に向いているといえます。旅行やイベントが好きで、積極的に知識や情報を取り入れられる人は、たとえば地元民しか知らないような一歩踏み込んだ情報提供ができるようになります。また、好奇心のある人はお客様の小さな変化にも気づきやすく、マニュアル以外の柔軟な対応ができ、顧客満足度に大きな影響を与えられます。
観光業で働くために必要なスキル
観光業で働くには、以下のようなスキルがあれば職業の幅が広がります。
語学力
語学力は観光業において重宝されるスキルです。日本政府観光局(JNTO) の2024年3月の調査によると、日本へ旅行に来る外国人観光客の数は、前年(2023年)に比べ伸率75%以上となっています。
インバウンドの対応のため、英語や中国語のほかに、タイ語やスペイン語の需要も増えてきました。採用時に語学系資格取得を優遇する企業もあります。観光業を目指している人は、学生のうちから語学力を磨いておくと、希望する企業への採用に活かせるでしょう。
コミュニケーション能力
観光業は多くの人と関わる仕事のため、コミュニケーション能力が求められます。現場では、お客様とのコミュニケーションを通して、観光客を楽しませたり、喜ばせたりする能力・対応が求められます。また、主体性や協調性といった人間力も重視されます。事前の情報収集や、案内時のトラブルを先回りして解決したりなど、主体性や人間力を活かせる場面も多くある業界といえます。
地理や歴史の知識
観光地に関する地理や歴史の知識も必要になります。観光客の中には、その地域の歴史について質問する方もたくさんいます。地理や歴史に関する知識が豊富であれば、より観光地の魅力を伝えられ、顧客満足度も上がります。特に、神社仏閣や歴史遺産に関する観光業で働くときには、有利に働くでしょう。文化的背景以外にも、地域ならではの食文化やアクティビティなどの知識があれば、さらに充実した旅にできます。
観光業の仕事の将来性
2020年から世界的問題にもなった新型コロナウィルスは、観光業に大打撃を与えました。しかし、2023年国土交通省の調査によると、コロナ禍前の96%(中国からの訪日を除くと128%)まで回復しています。
また、観光需要の回復においては、地域により大きな偏在傾向がみられることから、地域住民の生活の影響や満足度低下の懸念もあるため、適切な対処と共に、地域の誘客を推進しています。国内だけでなく海外からの旅行者が増えていることにより、観光地では人手不足が発生しているところもあります。そのため、観光業は常に需要があり続ける仕事であり、大きな経済の柱としても今後残り続けるだろうといわれています。
観光業に就くための方法
観光業を目指している人は、どのようにすれば観光業に就くことができるのか、気になるでしょう。ここでは、3つの方法を詳しく紹介します。
地域に特化した求人サイト活用する
観光地域に特化した求人サイトを利用すると便利です。自分の働きたい場所や条件により仕事を見つけられます。観光業が未経験でもできる仕事が見つけやすいのも特徴です。地域に特化した求人サイトでは、地元ならではの企業や高い読者認知度なども見込めます。
求人おきなわが運営する「Agre」は、30年以上、沖縄に特化した求人を取り扱っています。地元の企業だからこそ、沖縄県全島の求人を取り扱っているところも特徴の1つです。
沖縄での観光業の仕事を検討している方はぜひチェックしてみてください。
観光業に活かせる資格を取得する
観光業で活かせる資格を取得することも、採用のカギとなります。資格の保有は知識を持っているということを客観的に証明できます。なりたい職業に必要な知識を学ぶことで、同じ職種を目指す人の一歩前を進むことができるでしょう。以下、観光業で活かせる具体的な資格をいくつか記載します。
- ・旅行地理検定
- ・旅行業務取扱管理者
- ・ホテルビジネス実務検定
- ・全国通訳案内士・地域通訳案内士
- など
観光系の学校で学ぶ
観光系の学校へ通うことで、旅行や観光に関する専門的で実践的な知識を学べます。旅行学科においては、旅の企画・手配・提案・販売などの旅行業界で求められる知識やスキルを学べ、就職後すぐに即戦力として働きやすくなります。
また、ホテルやエアラインなど特定の業界・業種を目指せる学科もあります。短期大学や大学、専門学校など学校の種類も幅広く、自分に合った学び方を選べます。
観光業で自分を活かした働き方をしよう!
新型コロナウィルスの影響で落ち込んだ観光業ですが、現在は回復傾向で人材不足が続いているところもあります。職業によっては、必要な資格が発生しますが、お客様と直接対応する機会が多いため、人間性重視で採用されることも多い業界です。働きたい地域や職種を見つけて、さまざまなアプローチのなか、自分に合った働き方を探す参考にしてみてください。
観光業の仕事に関しては、さまざまなアプローチ方法があります。観光業で活かせる資格の取得や専門学校に通うと、同じ道を目指す人の一歩先を進めるかもしれません。また、働きたい地域がある場合は、その地域専門の求人サイト・エージェントに登録するのもおすすめです。中心地以外の求人もあり、理想の求人を選びやすくなります。
株式会社求人おきなわが提供する「Agre」は、沖縄に特化した求人メディアです。パート・アルバイト探しから正社員まで、沖縄の求人情報を幅広く発信しています。沖縄県全島・離島(宮古島・石垣島・久米島・伊江島)の求人を約8400件以上幅広くカバーしているため、沖縄県でのお仕事探しにおいて柔軟なサポートが可能です。
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