2024/08/02
沖縄移住は「やめとけ」と言われる理由とは?移住支援・補助金や失敗しないためのポイント
沖縄移住を考えていても「後悔しないか不安……」「やめとけ、という声を聞くけど実際どうなの?」とお悩みの方もいるでしょう。そこで今回は、沖縄移住のメリットやデメリット、移住にかかる費用と具体的な補助金情報まで詳しく解説します。また、移住後の仕事探しや失敗しないためのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
沖縄移住のメリット
沖縄移住のメリットには、以下のようなものが挙げられます。
綺麗な海や豊かな自然の中で生活できる
沖縄移住の最大の魅力は、綺麗な海や豊かな自然に囲まれた生活ができることです。自宅から美しい海が見え、毎日がリゾート気分を味わえます。車で少し移動すれば、絶景のビーチや壮大な自然を楽しめるため、心身共にリフレッシュできるでしょう。
ビーチだけでなく、川や木々、草花が広がる場所や、満天の星空を鑑賞できるスポットも豊富で、日常的に自然を満喫できるのが魅力です。沖縄の自然環境は、都市生活では得られない癒しと安らぎを提供してくれます。
冬も暖かく過ごしやすい気候
沖縄の冬の平均気温は18℃前後で、本土の春に匹敵する温暖な気候です。那覇の1月の平均気温は約17℃で、コートが不要な日も多くあります。
また、国民病と呼ばれる春先に多くの人々が悩まされる花粉症についても心配いらないことも魅力の1つです。沖縄ではスギやヒノキがほとんど植えられていないため、花粉症の心配がありません。
年間を通じて快適に過ごせる沖縄の気候は、寒さや花粉症に悩むことなく、自然を満喫できる理想的な移住先といえるでしょう。
家賃が安い
沖縄は東京などと比較すると家賃が安い傾向があります。例えば、SUUMOによると、那覇市の家賃相場はワンルームで4.9万円、1LDKで7.3万円、3LDKで13.8万円と、都心と比べてかなりリーズナブルです。(2024年7月現在)
また、古民家や空き家を格安で購入できる場合もあり、補助金が出ることもあるので選択肢を検討するのもよいでしょう。
ただし、賃貸物件の家賃は安くても、マンションの価格は高騰傾向です。2023年の沖縄県内の新築マンションの平均価格は5208万円で、九州地域で最も高くなっています。物件を選ぶ際には価格動向をしっかりとチェックしましょう。
全国各地やアジア国にアクセスしやすい
那覇空港は全国の主要都市と直行便で結ばれており、非常に便利です。下記の表に一覧をまとめました。
路線 | 都市名 / 国名 |
---|---|
国内線 | 東京(羽田)、東京(成田)、大阪(伊丹)、大阪(関西)、名古屋(中部)、福岡、札幌(新千歳)、仙台、新潟、広島、高松、松山、北九州、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、石垣、宮古(下地島)、久米島 |
国際線 | ソウル(韓国)、台北/桃園(台湾)、台北/松山(台湾)、高雄(台湾)、香港(中国)、マカオ(中国)、上海(中国)、北京(中国)、広州(中国)、バンコク(タイ)、マニラ(フィリピン)、シンガポール(シンガポール) |
国内線では東京、大阪、名古屋、福岡など主要都市へのアクセスが可能です。国際線も充実しており、特にアジア路線が豊富です。例えば、ソウル、台北、上海、香港、バンコクなどの旅行でも人気の都市への直行便が運航されており、気軽に各地へアクセスすることができます。
食事がおいしい
沖縄はグルメの宝庫で、美味しい食事を楽しむことができます。沖縄そば、ゴーヤチャンプルー、タコライスなどの郷土料理はもちろん、泡盛やオリオンビールといった地元のお酒も一緒に楽しめます。
また、アメリカンな雰囲気を楽しめるローカルファーストフード店も多く、バラエティに富んだ食事もおすすめです。新鮮な海産物や島野菜など、豊富な食材も魅力で、グルメを楽しみたい人にはぴったりの環境といえます。
沖縄移住のデメリット・注意点
沖縄移住には魅力がたくさんありますが、注意点も押さえておきましょう。例えば、以下のような注意点が挙げられます。
物価や輸送費が高い
沖縄では、本土からの送料がかかるため物価が高い傾向にあります。2023年には沖縄県内の消費者物価指数が前年比3.6%上昇し、物価の急騰が家計に大きな影響を及ぼしています。
例えば、東京では一袋30円程度のもやしが、沖縄では一袋80円から90円と高額になることもあります。また、輸送コストが加算されるため、オンラインショッピング時には注意が必要です。
しかし、地元のファーマーズマーケットを利用すると、新鮮で安価な野菜や果物を手に入れることができるので、活用してできるだけコストを削減しましょう。
車がないと生活しづらい
沖縄は鉄道が少ないため、基本的な移動手段は車になります。そのため、車の利用者が多く、特に朝晩の通勤ラッシュ時には渋滞が発生することがあります。
車なしで沖縄に移住する場合は、公共交通機関が比較的充実している那覇市を選ぶのが良いでしょう。那覇市内ではバスやゆいレール(モノレール)が利用でき、車なしでも比較的便利に生活することができます。また、自転車や徒歩でも移動が可能なエリアもあるため、住む場所の選択が重要です。
夏は日差しが強く台風が多い
沖縄の夏は紫外線が非常に強いです。UV対策は必須で、長時間の外出時には日焼け止めや帽子、サングラスなどの使用が欠かせません。
また、沖縄は台風が発生しやすい地域であり、台風シーズンにはしっかりとした対策が必要です。住まいの防風対策や非常食の備蓄はもちろん、特に海の近くでは塩害により車や建物がさびるリスクがあります。気候によるトラブルを防ぐためには、地元住民の意見やアドバイスを参考にし、適切な対策を取ることが重要です。
台風時の避難経路や緊急連絡先の確認も怠らないようにしましょう。
沖縄移住にかかる費用
沖縄への移住を考える際、移住にかかる費用について気になる方も多いでしょう。ここでは以下、主要な費用について解説していきます。
賃貸物件の契約費用
賃貸物件を契約する際には、「敷金」「礼金」「前家賃」「仲介手数料」「火災保険料」「保証委託料」などの初期費用がかかります。費用は物件によって異なりますが、賃貸マンションやアパートの目安の金額を理解しておくことが重要です。
契約がスムーズに進むように、あらかじめおおよその初期費用を算出しておくとよいでしょう。また、空き家や定住促進住宅なども視野に入れると、選択肢が広がります。
引越し費用
沖縄への引越しには、家具や家電を含む荷物の輸送費用がかかります。沖縄への引越しは海を渡る必要があるため、通常の引越しよりも費用が高くなることが一般的です。
例えば、通常期(5月〜2月)の単身荷物の引越し費用は約20万円、家族での引越しの場合は約30万円が目安です。引越し業者の繁忙期(3月や4月、8月)を避けることで、費用を抑えられます。また、台風シーズン(6月〜9月頃)には輸送が遅延する可能性があるため、計画に余裕を持つことが重要です。
事前に複数の業者に見積もりを依頼し、沖縄までの引越し費用を比較検討することをおすすめします。
人・車の移動費用
移住のために沖縄に移動する際の費用も考慮しましょう。特に、車が必要な場合、所有している車を業者に依頼して輸送する方法があります。
自力でフェリーを利用することもできますが、出発地が限られているため、その地点までの交通費やフェリー代がかかります。
例えば、沖縄へのフェリー輸送費用は数万円程度と見積もられます。移動費用が値上がりする期間を避けることで、コストを抑えることが可能です。事前に移動方法や費用を計画し、スムーズに移住できるよう準備を整えましょう。
沖縄移住への移住支援や補助金もある
沖縄県への移住には、移住支援金制度や就職支援事業が充実しています。例えば以下のようなものがあります。
補助金名 | 特徴 |
---|---|
移住支援金制度 | 東京23区から沖縄県内の指定地域に移住し、一定の条件を満たした場合に支給される支援金。 支給額は2人以上の家族で100万円、単身者で60万円。 |
沖縄バイオ人材マッチング | 沖縄県内に事業所を持つバイオ系企業・大学・研究機関と全国の人材をマッチングするための支援制度。 求人情報を提供し、バイオ分野の人材確保を支援。 |
りっか | 沖縄へのUIターンを支援するプロジェクトで、移住者に対する就職支援金や企業支援金などの情報を提供。 沖縄での就職や転職をサポート。 |
空き家バンク | 各自治体が沖縄県内の空き家情報を提供し、移住希望者への住まいの支援を行う。 空き家の利活用を促進し、定住をサポート。 |
保育士渡航費助成 | 沖縄県外から県内へ転職する保育士に対して、渡航費の一部を助成する。 |
定住促進住宅、宅地の分譲販売、空き家バンクの利用は、住まいの費用負担を減らすのに有効です。各自治で補助金内容や額は異なるため、事前に確認して活用しましょう。
さらに、仕事に関しては起業支援金も提供されており、起業を目指す移住者にも支援が行き届いています。沖縄への移住を検討する際には、どのような支援が受けられるかを事前に調べ、効果的に活用することをおすすめします。
沖縄移住で失敗&後悔しないためのポイント
沖縄への移住は多くの人にとって夢の実現ですが、事前の準備が欠かせません。移住後の失敗や後悔を防ぐためには、以下のような点を押さえておきましょう。
移住後の仕事を見つけておく
住みたいエリアを決めておく
沖縄には多くの島々があり、それぞれ生活環境が異なります。どのエリアに住むかを事前に決めておくことが重要です。移住支援は離島に集中していることが多いですが、生活の利便性を考えると本島南部が住みやすいでしょう。
各エリアの特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った地域を選びましょう。短期体験や移住イベントなどに参加することで、実際の生活を体験し、具体的なイメージを持つことができます。
受けられる支援や補助金を確認しておく
移住支援や補助金を実施している自治体も多いため、どのような支援が受けられるのかを事前に確認しておきましょう。移住支援金制度や就職支援金、住宅支援金など、自治体ごとに内容や申込期間、条件が異なるため、詳細を把握することが重要です。うまく活用して、移住にかかる費用負担を軽減しましょう。
地域に溶け込む意識をもつ
移住後の生活を円滑にするためには、地域に溶け込む意識を持つことが大切です。沖縄の地域性を理解し、自ら積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。新参者に対して警戒心を持つ地域もあるため、あいさつ回りから始め、徐々に関係を築いていくのがおすすめです。地域との良好な関係を築くことで、困ったときに助けてもらえるなどのメリットもあるでしょう。
メリットと注意点を理解して、後悔のない沖縄移住をしよう
沖縄への移住はメリットもありますが、押さえておきたいデメリットも存在します。移住支援や補助金を活用し、後悔しないためのポイントを押さえながら準備を進めることが重要です。
特に、仕事探しは移住先での生活基盤をつくる鍵となるため、移住前から積極的に動くことが求められます。
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事前にしっかりと準備を行い、理想の沖縄ライフを実現しましょう。